四畳半

妹律の部屋。病床の子規と隣り合うので、夜間でも子規が呼べば声が聞こえる。脊椎カリエスである子規の看護は律が中心であった。この部屋には冬はこたつがあり、裏隣りの陸羯南(勤務先の新聞「日本」の社主)の娘たちがよく遊びに来ていた。