9月19日は子規の命日であり、子規庵は約1か月の記念展示を行います。
今年は、子規庵保存会初代会長の子規妹の律の後を引き継ぎ、子規庵保存会第2代会長として子規庵保存に尽力した子規高弟寒川鼠骨の没後70年と子規が現子規庵の場所に居住して130年となる節目の年です。
本日、NHKのニュースや各新聞で報道されましたが、今年のメイン展示は、明治32年正月の歳旦帳(賀客の芳名録)である「新年第一声」を初公開します。子規の推敲の跡のある新出句は資料の研究を依頼した神奈川大学名誉教授復本一郎先生により、「子規がその場で行った推敲の跡が見て取れる、今まで見たことのない大変貴重な資料」との評をされています。
又、同時公開の遺品類では、今年子規庵に寄贈された子規遺品の「胸息(きょうそく)」は、子規が座る際に脇の下にあてて身体を支えた短い杖のような道具です。今まで知られていない遺品であり、子規の病気と対面を支えた遺品として、どうぞ当時の子規に思いを馳せてください。
どうぞ2024子規庵糸瓜忌特別展示にお出かけください。
2024糸瓜忌特別展示
寒川鼠骨没後70年記念展示
〇開催期間 令和6年9月4日~9月29日
〇公開日 4(水). 7(土). 8(日). 11(水). 14(土). 15(日). 16(月祝). 18(水). 19(木・糸瓜忌). 20(金).21日(土). 22(日). 23(月祝). 25(水). 28(土). 29(日)
〇公開時間 10時30分開庵~16時閉庵 (12時~13時はお昼休憩)
※19日糸瓜忌のみ昼休みはありません。
〇入庵料 500円 (中学生以下無料)
〇主な展示品内容
- 明治32年歳旦帳 「新年第一声」 (子規の推敲跡のある原句、推敲句の新出句2句)
・他の歳旦帳記入者
梅沢墨水・内藤鳴雪・阪本四方太・伊藤松宇・数藤五城・河東可全・石井露月他の俳句、
漢文(内藤鳴雪・竹村鍛他)
- 子規遺品 胸息・鼠骨が子規に贈った地球儀他
- 香取秀真作「子規横臥肖像」(子規のダメ出しが自筆で書かれたもの)
- 原安民作「子規居士横顔レリーフ」
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