子規文庫蔵修復工事報告
裏返し |
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建物内部からの土付けである裏返しを施工しました。 |
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荒壁付 |
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竹小舞掻きが終わり、いよいよ荒壁付けの施工です。 藁すさを入れて期間をかけて熟成された練り置き土が運び込まれました。 当日も藁を混ぜ、ソフトボール位の大きさに丸めています。 柱から荒壁を付けていきます。 内部には土がはみ出し、内部からの裏返しの土付けのへそになります。 西側壁面 北正面 南面 |
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竹小舞掻き |
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いよいよ、土壁の芯となる竹小舞を組みます。 真竹と棕櫚縄による小舞掻きを4面に施工します。 材料 竹小舞掻き1 竹小舞掻き2 |
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柱の補修と交換 |
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柱の修復と交換の為に土蔵内部の内板壁を撤去しました。 柱の補修と交換を行いました。 南側壁面柱の補修 西側壁面 南東の柱の補修 南西の柱の根継ぎ補修 西側柱 北西の柱の交換 |
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内板壁撤去と防腐剤塗布 |
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内板壁を撤去しました。 防腐剤・錆止め剤を塗布しました。 |
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子規文庫復元計画の確定 |
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子規文庫蔵について、大規模修復計画の全容が固まりました。 東側の柱交換もあり、屋根部以外の土壁を撤去したので、内板壁を全部撤去してから、竹小舞を新設し荒壁をつける工事に変更が必要となりました。 工事費も増額となりますが、工事完成予定も大幅な延期となります。 完成予定時期 令和4年2月末日 総予算 30,083,350円 (消費税込) 子規庵保存会の負担金も大幅に増額が見込まれることとなりました。 次の100年の為の子規庵整備事業に是非ご協力をお願いします。 子規庵維持保存活動助成寄附金 郵便振替口座 00180-0-501863 「子規庵保存会寄付金口」 ご寄付を頂いた方は、土蔵修復完成時に設置予定の「寄付者一覧」掲示版にお名前を刻ませて頂きます。 |
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屋根部以外の土壁を全て撤去しました。 |
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土壁を全部を撤去し、内壁のみの土蔵が姿を現しました。 内壁表面は90年以上前の建物にもかかわらず白木のままでしたので、一昨年の調査までは土壁の劣化や崩落などを疑うこともありませんでした。 表面層だけでなく、土壁内部の調査を進めるうちに、竹小舞や柱に想定以上の劣化と腐食が判明しました。 北西の角から西側壁面を見る 南東の角から南面を見る 北東の角から東面を見る 南西の角から南面を見る 腰巻は砂利の入ったタタキでした。 正面扉 子規庵保存会にとっては、大幅に予想を超えた大規模工事となり、工事予算の増加も勿論予想されますが、工事期間の延長は確実となりました。 解体が進むに連れて本当にしっかりした造りを確認できると共に、土蔵新築時の子規家族や子規高弟たちの思い入れを感じます。 |
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外壁調査解体工事 |
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瓦撤去も終わり、土蔵の土壁全体の損傷の様子が確認できるようになりました。 平成30年のトタン外壁内部調査の際に、雨漏りによる土壁崩壊が確認された箇所です。 基本的には、この損傷部分を中心に修復工事を行う計画ですが、土壁内部の竹小舞や柱の一部を露出させて現況調査をしたところ、予想以上に劣化や腐食が進んでいる可能性が出てきました。 そこで、東西南北4面の土壁が耐力を維持できる状態かの確認をする為に、竹小舞のあたりまで少しずつ解体しながら確認していくことにいたしました。 東側壁面 北側壁面 西側壁面 南側壁面 正面扉 調査解体の結果、東西南北の竹小舞の腐食や土壁自体の劣化も激しく、このままでは修復をしても将来的に土蔵としての機能を維持できる耐力はないことが判明しました。 更に、当初から補強予定であった南側柱の腐食より、西側の柱4本の腐食と劣化が激しく、この内2本は補修ではなく交換が必要との結論となりました。 |
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文庫蔵瓦降ろし |
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いよいよ、瓦を撤去します。 鬼瓦や棟周りの役物瓦の破損や劣化していない物は再使用しますので、丁寧な作業で工事は行われています。 平瓦の裏には尾州土とありました。 正岡家正紋の「丸に違い鷹の羽」の瓦です。残念ながら劣化により亀裂が入っていました。 瓦撤去後の屋根の様子 南側 北側 葺土降ろしをした後の屋根 南側 北側 |
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文庫蔵土壁解体工事 |
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土壁の一部を解体しながら、内部の腐食・劣化状態の確認を行いました。 事前調査で土壁の崩落が確認されていた南面以外も、土壁内部が劣化状態にあることがわかり、東京都への相談を開始しました。 〇雨による崩落が確認されていた南東壁面と鉢巻 北側屋根下の鉢巻に表面が焼けた土面が露出しました。 (S20.4.14の焼夷弾の影響か) 南西角 北西角 〇正面扉 〇南側窓 |
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子規文庫修復工事着手 |
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令和元年12月2日、子規庵文庫蔵は腐食部分の解体工事に着工しました。 今後は、工事の進展を現場写真でお伝えして参ります。 〇亀裂の入った階段を撤去 〇波板トタン撤去 北側正面 南側道路面 西側側面 東側裏面 |
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